レース観戦者を増やすために。

5月のスーパーGT(以下SGT)@富士の入場者数は土日合わせて約9万人だったそうです。
日曜の決勝だけでも5万人超。
これはなかなかすごい数字だよね。
レース終了後、場内から出るのに時間がかかるわけだ。


対して、同じく5月のスーパーフォーミュラ(以下SF)は、土日合わせて約2万4000人、
日曜の決勝日のみだと1万4500人とやや寂しい数字。
F1を除くフォーミュラ系は、全世界的に見ても観戦者数は少ないようです。
ほとんどのフォーミュラカテゴリーで車体はワンメイクで、熱心なファンじゃないと
同じ車が走っているだけに見えるので面白くないのかもね。
あと、タイヤむき出し&パーツが損傷した場合の空力への影響が大きいので、
少しの接触も出来ず、バトルしづらい=バトルが少ない=面白くない というのもあるだろうなぁ。
SFの場合、SGTと比べると参加台数が少ないのも良くないでしょう。


しかしながら、5月のSFは、サーキットでのレース観戦が初めてという人と行きましたが、
見事にハマってくれました。
元々、レース好きでF1やル・マンはテレビでを観ていたというのもありますが、
5月のSFはバトルも少なく、あまり面白いレース内容でなかったにも関わらず、
「楽しかった!またレース観戦行きたい!」とのことでした。
事実、それからは富士スピードウェイのイベントをチェックして、
ビッグレースでないレースも観に行こうと計画をしているようです。
レース以外のイベントやモータースポーツグッズのショッピングも楽しかったようです。
以前に、同様にサーキット観戦未経験の会社の同僚を連れて行った時も、
とても楽しんでくれました。


ということは、実際にサーキットでレース観戦すればハマる人、つまり
「サーキットでのレース観戦予備軍」がまだまだいるということです!
上記のどちらも、レース開催日やサーキットの場所、サーキットで行われていることを
「知らなかった」ので今まで行かなかっただけなのです。
で、「知らなかった」ことを、自分が連れて行って「知った」ら、楽しかったと。


あるモータースポーツコラムで
ル・マン24時間耐久レースの車検はサーキットではなく、街の中の広場で公開車検が行われる」
という文がありました。
普通、レースの車検はサーキットの車検場、または各チームのピット内などで行われます。
(SGTなんかだと、レース当日、パドックパスを持っていればピット外からですが、
車検の様子を観ることが出来ます)
しかし、ル・マンの車検はサーキット内ではなく、街の中の広場で一般の人も観られる状態で行われます。
ここで、ファンと、ドライバーやチームスタッフとのふれあいなどもあるようです。
一般の人にレースを知ってもらうには良いやり方ですよね。


日本でも2年ほど前に、同じような形式で車検が行われたことあるんです。
場所は小山町総合文化会館で行われました。
もちろん観に行きましたよ。そして日記も書いてます。(当時の日記はコチラ)
街中ではなく、富士スピードウェイから2〜3kmくらいの距離で、冬の寒い夜、なおかつ平日に
行われたのですが、その割に、結構、人が多かったと記憶しています(2000人とか)。
ただし、街中ではないので、フラっと通りかかって寄った、ってな人はいないと思われ、
来た人は熱心なモータースポーツファンが多かったでしょう。
もう少し人の多い街中で行えば、一般の人の目にもとまって、その中から興味を持った人が
サーキットにレース観戦に来るかもしれないし、公開車検の様子を見た人がTwitterなどで
つぶやくことによって、それを見た人が観戦に行こうと思うかもしれない。
とにかく知ってもらわないことには、観戦に行こうという発想が出てこないわけで。
そういう意味では、この時の公開車検はちょっと惜しかったですね。
翌年以降は一般の人への認知を期待して街の方に出てきてやるかなぁと思っていましたが、
残念ながら公開車検はこの年限りの開催でした。


この公開車検、富士スプリントカップの車検だったのですが、その富士スプリントカップ
去年で終了してしまいました。
富士スプリントカップはSFとSGT、両方のレースが同日に観れる良いイベントでした。
SGTしか観ていなかったけど、このイベントでSFを観て、SFのレースも観に来るように
なったって人もいると思います。
個人的には「レジェンドカップ」という引退した往年の名ドライバーたちによるレースが
面白かったので、ぜひ続けていただきたかった。
観客受けは良かったイベントなので、今年から開催されないのが非常に残念、そしてもったいないです。
スポンサーやら、走らせるチーム側の事情やらで、開催が難しいのかもしれないけど。
スポンサー・・・JAFが今年は鈴鹿のGTにJAFグランプリとしてつきました。
富士スプリントカップが開催されないので鈴鹿側に移ったのかも。
チーム側の事情・・・SFとSGTの両方に参戦しているチーム、ドライバーは、
同日に両方走らせるので、とても忙しくて大変だという話が出ていました。
実際、どのような理由で今年富士スプリントカップが開催されないのかはわかりません。
今年開催しないことは去年の富士スプリントカップ時にはすでに決定していました。


ここからは富士スピードウェイのお話。というか富士スピードウェイへのお願い、勝手な願望(笑)
以前、富士スピードウェイのアンケートで回答したことがある内容です。


よく、チケットの金額が高いという話が出ますが、
前売りペアチケットが1万円(1人5000円)くらいなので妥当かと。
2日間入れるので、実質、1日1人2500円だし。
最近は中学生以下は無料みたいだしね。


で、チケットは良いんだけど駐車料金が高すぎる!
1日1600円で、2日間行くと3200円。
さっきのチケット代と合わせると、これでは高いなぁと思ってしまいます。
1日1000円が良いとこでしょう。
さらに納得いかないのが、SGTで予選日入場してそのまま決勝日まで場内で
車中泊(もしくはテント泊)なら1600円だけど、一旦退場すると
翌日・・・正確には予選日の18時以降からまた1600円取られるところ。
これじゃ、場内泊するにしても、予選終了後に温泉にも行けないよ。
不公平だから、予選日には最初から3200円とったらどうかな?
決勝日はゲートでその駐車券見せれば良いんだし。


あと、やってもらいたいのが常設スタンドの増設。
現在、常設されているスタンドはグランドスタンドと1コーナースタンドのみ。
1コーナー立ち上がりアウト側、ダンロップコーナーアウト側、
パナソニックコーナーアウト側あたりに常設スタンドを作ってもらいたい。
上記3か所はどれもパッシングポイントで、バトルが観られる場所なのだ。
多くの観客が観たいのはバトル、パッシングです。
それゆえ、現在の1コーナースタンドは人気がある観戦場所となっているのです。
上記3か所はF1の時に仮設スタンドが立っていたので、作ろうと思えば問題無く作れるはずです。
1コーナー立ち上がりアウト側とダンロップコーナーアウト側は、F1の時に実際に観戦しましたが、
非常に良かったです。
↓ 2007年ダンロップコーナーアウト側 仮設スタンド(日記はコチラコチラ)。


↓ 2008年1コーナー立ち上がりアウト側 仮設スタンド。(日記はコチラコチラコチラコチラ)。


建設費、そして維持費が問題でしょうけど、実現してもらえたら嬉しいですね。


と、好き勝手、思いつくままに書いてみました(^-^;
サーキット従業員やレース関係者じゃないのに、なんでこんなこと書いてるのかって?
もっともっと素晴らしいレース、そして夢が見たいから!!!


1)サーキット入場者数が増える
  ↓
2)宣伝効果が高いからスポンサー増える
  ↓
3)参戦台数が増えたり、良いドライバーが増える
  ↓
4)レースが面白くなる
  ↓
5)レースファンが増える
  ↓
1)へ(以下ループ)


スポンサーが興味を持ってくれるってことは、レーシングカートやFJ1600、
ヴィッツレースなどの初級カテゴリーのドライバーへのサポートが増えることが考えられるので、
それによって良いドライバーが出てくる可能性が上がります。
また、大企業なら海外に出ていきたいドライバーの助けになってくれるかもしれない。
F1を走る日本のトップドライバーが募金なんか募らなくても、
自然とスポンサーがついてくれる状態を作らないと!!!
スポンサー獲得もレーシングドライバーの能力のうちの一つかもしれないけど、
ドライビングスキルは高いのに、お金の問題でステップアップを断念したり、
遅いマシン(下位チーム)にしか乗れないのは悲しすぎます。
先日のF1イギリスGPのオープニングラップで、クラッシュしたライコネン選手を
よけた可夢偉選手の動き、見ました!?
並のF1ドライバーならクラッシュしてますよ。
あの判断力、反応、マシンコントロール能力・・・あれだけで非凡な才能の
持ち主ということがわかります。
下位チームでレースするようなドライバーではないと思います。


さて、今週末は富士スピードウェイでSFです。
サーキットで生で聴くエキゾーストノート、オイルやタイヤなどの匂い、
そして圧倒的なスピードは、テレビでは味わえない!
ぜひ、サーキットでの観戦をお勧めします(笑)
台風の影響が心配ですが・・・(^-^;;


レース観戦に興味あるけど、なかなか・・・という方は、ぜひご連絡ください。
アドバイスや一緒に観戦しますよ(^-^)/