ヤっちゃん先生。

自分が中学校入学と同時に、その中学校に赴任してきた先生がいた。
初めてその先生を見た生徒は、皆、恐怖におののくという・・・。
俺も初めて見た時、かなりの恐怖を感じた。


通称「ヤっちゃん先生」。
がっしりとした体格、髪は短く刈り込まれ、そして最大の特徴である"サングラス着用"・・・。
そう、どこからどう見ても、ヤ○ザにしか見えないのである(笑)
皆思ったに違いない・・・「荒れた学校を、不良生徒を成敗するために送り込まれた刺客だ!」(爆)


自分のクラスは、この先生に数学を受け持たれることになった。
初めての数学の授業、クラスはシーンとして、すごい緊迫感に包まれていたことを覚えている。


だが、この先生、見た目は怖いが、実際は怒ったりすることなど、ほとんど無かった。
それどころか、かなり寛容な考えを持っており、授業中は人に迷惑をかけなければ授業を聞いて
いなくても、それこそ寝ていてもOKだったりする(^-^;
自分も含めて、どの生徒もこの先生の言う事は素直に聞き入れ、反抗する事などは全くと
言っていいほど無かった。
しかも、この先生、かなりの照れ屋という可愛い一面もあったりする(笑)
そんな感じなので、男子からも女子からも、そして不良たちからも人気があった先生だ。
これは反抗期真っ盛りで、教師にたてつくのは当たり前!だった、うちの学校としては、奇跡的なことでした。


その先生が、先日お亡くなりになったと、昨夜、妹経由で聞いた。
卒業以来、会ったことは無かったけれど、ここまで生徒に慕われる先生も珍しいし、非常に残念です。
どのような形で亡くなられたかなどの詳細はわからないが、まだまだ亡くなるような歳ではないのに。
明日、お通夜だそうだが、自分は仕事で行けないので、参列する妹に香典を預けました。
(ちなみに、妹もこの先生に習っていました。)


先生、天国でゆっくり休んでください。
そして、教え子たちの活躍を見守っていてくださいね。