JUDO≠柔道。

世間では、お盆休みでオリンピック観戦な毎日という人が多いかと思いますが、
俺は仕事してます(笑)
まぁ、休みは別の日に取るんだけどねぇ。
というわけで、早速、次の月曜(8/18)が休みです。
富士スピードウェイフォーミュラニッポンの来季マシンテスト走行を観に行ってきます。
2台しか走らないらしいし、月末のフォーミュラニッポンのレースの時にもデモ走行するらしいから、
そんなに長くは見ないかな。
で、カートを持っていって、カートコースを走ろうかなと。
富士のカートコースかオートパラダイス御殿場で悩むけど、移動とか面倒だから、
そのまま富士かな?


さて、オリンピックの柔道ですが、結構、負けてますね。
まぁ、しっかり投げられて負けるのは、その選手の実力であったり、時の運だったりするので、
仕方ないと思うけど、そうは思わない負け方も多い。
少ししか見てないけど、もはや「柔道」では無くなって来た気が・・・。
日本人選手も含めて、礼もしっかり出来ていない選手が多いし、なかなか組まないし、
タックル(双手狩り、朽木倒しのこと)多いし。
「とにかく勝てば良い」というものになっていると思います。
自分も長いこと柔道をやっていたので、特にそう感じます。


本来の「柔道」は「武道」であり、礼節を重んじます。
相手がいて、初めて試合が出来るのであって、自分一人では試合は出来ません。
その意味でも、試合開始前、終了後の礼は、相手に感謝の念を込めて、
しっかりと行わなければいけません。
まだ礼も終わっていないのに、優勝して喜びをあらわにして派手なパフォーマンスをすることや、
試合に負けて試合会場に寝転がっているのは、非常に醜いし、相手にも失礼なので、
やってはいけないことです。
審判のレベルも低いなと感じます。
礼をしっかりしなかったらやり直させるのは当たり前なのに、やり直させないどころか、
本来は礼の前に行うべき、どちらが勝者かを示すジェスチャーを、礼をし終わった後に
行っている審判もいました。
あと、試合中に道着がはだけた場合は、そのまま続行せず、一旦試合を止めて、
しっかり直してから試合すべきなのですが、試合を止めずに、直すよう指示も出さずに続ける審判が多い。
審判があれじゃ、選手もそれで良いと思っちゃうし。
そんな人々が指導者の立場になった時、しっかりと正しいことを教えることは出来ないのだから、
今後の改善も望めない。


自分に有利な組み手を取るために、なかなか組まないのもおかしいです。
有利な組み手を取りたいと思うのはわかりますが、本来の柔道は組んでからの技の駆け引きとなるので、
組まないことには始まらないのです。
柔道には右と左の組み方があり、双方、同じ組み方であればしっかり持てるような組み手となっています。
双方、異なる組み手の場合は、お互い、組みづらくなり、内を取った方が有利なことが多いので、
組み手争いとなることもありますが。
ちなみに、日本では、組まずに、組み手取りをずっと行っていると、
「注意」が与えられる場合がほとんどです。


そして、なかなか組めないので、「組まないところから技を出す」ということで、
タックルが増えているんだと思います。
自分が子供の頃は、タックルを繰り出すのはダメだと教えられていました。
そんな技で勝ってもダメだし、綺麗な技で勝ちなさいということです。
中には、試合でタックルを仕掛ける選手(他の道場の選手ですが)もいたわけですが、
会場の雰囲気としては「そこまでして勝ちたいの?汚ねぇーなぁ。。。」という感じでした。
反則ではないですが、一種の美学、ポリシーのようなもんです。
(そういえば、逆のパターンだけど、巴投げが驚異的にうまい選手(E君)がいて、巴投げが決まると
会場が沸いたこともあったな(^-^;)
まぁ、海外では柔道のことを「ジャケット レスリング」と呼ぶところもあるそうなので、
外国人選手にとっては、タックルも違和感なく使えてしまうのかもしれません。


「勝てば良い」ではなく、「礼節を重んじ、しっかり組んでから、投げて一本を狙う」
格好良い柔道が普及すると良いんだけど・・・もう無理かな?
少なくとも、国内の柔道は、そのような方向でいってほしいです。
オリンピックや国際大会では勝てなくなりますが、柔道発祥の国、日本の誇りを
守るという意味では、それはそれで仕方が無いと思います。
井上康生選手のような、たとえ勝てない可能性が高くても、しっかり組んで
一本を狙っていくというような柔道が良いですね。